1つ目
情報セキュリティばんざい!
水曜日, 3月 20, 2024
VTOL型固定翼ドローン関連記事メモ
1つ目
金曜日, 2月 23, 2024
HondaJetの出荷台数(2023年通年実績)
- Citation M2:25台
- Phenom 100:11台
- Cirrus SF50:96台
月曜日, 2月 12, 2024
実用化への準備が進む川崎重工製無人ヘリ「K-RACER」
このブログでも何度か取り上げている川崎重工無人ヘリ「K-RACER」ですが、実用化に向けた実証実験が進んでいるようです。
以前取り上げたこのブログの記事はこちら
川崎重工の無人ヘリK-RACERと類似する航空機を比較してみる
現在最新の「K-RACER-X2」はペイロード200kgと国産無人航空機(ヘリ・ドローンタイプ)としては最大級のサイズです。
実証実験は「K-RACER-X1」の時から実施している長野県伊那市で昨年秋に実施されたようです。
無人ヘリコプターの実証機「K-RACER-X2」 国内最大となる200kgの貨物搭載能力を実証 川崎重工 2024年01月12日
川崎重工、無人VTOL実証機「K-RACER-X2」の飛行試験およびデモ飛行を実施。ペイロード200kgの大型物流ドローン DRONE 2023年11月14日
更に今年1月には自衛隊での実証実験も実施しています。
自衛隊、川崎重工の無人ヘリコプター「K-RACER-X2」の実証実験動画を公開 DRONE 2024年2月11日
国家防衛戦略等においては、空中・水上・海中等における非対称な優勢の確保に資する能力を獲得するため、無人アセット防衛能力を強化することとしており、広域に分散展開した部隊等への迅速な補給品の輸送を実施するため、輸送用UAVの導入について、検討の上、必要な措置を講ずることとしています。 pic.twitter.com/PdlUZg0rPV
— 防衛省 海上自衛隊 (@JMSDF_PAO) February 9, 2024
このように実証実験は着々と進んでいるようですね。民需だけでも採算が取れるようにという話ではあった気がしますが、はやり防衛費が増えていることもあり自衛隊向けの活用も進みそうです。
今年元旦の地震でも改めて迅速な空輸での支援物資展開、また観測などが重要であることが改めて認識されました。こういった用途には無人ドローン、ヘリの活用が欠かせませんので、いち早く実用化されることを期待しています。
実用化にあたっては制度の問題が大きいと考えられます。このあたり、政治主導で国交省などがスムーズに動けるようにして欲しいですね。安全第一ではありますが、無人機に関しては飛ぶ場所を選べばコストなどとのバランスをみることができると考えています。
水曜日, 8月 30, 2023
HondaJetの出荷台数(2023年2Q実績)
- Citation M2:11台(1Q:5台、2Q:6台)
- Phenom 100:3台(1Q:2台、2Q:1台)
- Cirrus SF50:44台(1Q:18台、2Q:26台)
火曜日, 7月 11, 2023
大阪・関西万博で飛行予定のeVTOL4機種と現在の状況
- Joby S4(運行事業者:ANA及びJoby Aviation)
- VoloCity(運行事業者:JAL)
- VX4(運行事業者:丸紅)
- SD-05(運行事業者:SkyDrive)
- パイロット:パイロット1名
- 乗客数: 4名
- 最高速度: 200 マイル/時 (322 km/h)
- 航続距離: 150 マイル (241.4 km)
- タイプ:ベクトル推進
- 電源: リチウムニッケルコバルトマンガン酸化物バッテリー
- 翼幅: 35 フィート (10.7 m)
- 長さ: 24 フィート (7.3 メートル)
- 最大離陸重量: 4,000 ポンド (1,815 kg)
- 乗組員: 1名
- 乗客数: 1名
- 最高速度: 110 km/h
- 航続距離: 35 km
- プロペラ:18個
- モーター:18個 Brushless DC electric motor (BLDC)
- 電源: リチウムイオンバッテリー
- ペイロード:200kg
- 最大離陸重量:900 kg
- パイロット:1 名
- 乗客:4 名
- 巡航速度:241 km/h
- 最大速度:320 km/h
- 航続距離:160 km以上
- ペイロード: 450 kg
- プロペラ: 8 基(前方プロペラ x4、後方プロペラ x4)
- 電気モーター: 8 基
- パイロット:1名
- 乗員:2名
- 最大巡航速度:100km(対気速度)
- 航続距離:約15km
- 電源:バッテリー
- 駆動方式:12基のモーター・ローター
- 主要構造素材:複合材(CFRP)やアルミ合金など
- 最大離陸重量:1,400kg
日曜日, 7月 09, 2023
eVTOL開発の国内ベンチャー企業「HIEN Aero Technologies」
- バッテリーのみではなく、ガスタービン発電を利用したシリーズハイブリッド方式とすることで長い航続距離を確保する
- マルチコプタータイプではなく、リフト&クルーズタイプ
- 寸法:5000 x 3200 x 900 mm
- 最大離陸重量:90kg
- ペイロード:25kg
- 最大速度:180km/h以上
- 飛行時間:60分程度
- 航続距離:150km以上
- 給電能力:20kWh
- 燃料:灯油(Jet-A1 / B)
- デリバリー目標:2023年?
- 寸法:6000 x 9000 x 2500 mm
- 最大離陸重量:600kg
- ペイロード:150kg
- 最大速度:180km/h以上
- 航続距離:180km以上
- 給電能力:50kWh
- 燃料:灯油(Jet-A1 / B)
- デモフライト目標:2025年
- 寸法:10000 x 16000 x 3200 mm
- 最大離陸重量:2000kg
- ペイロード:500kg
- 最大速度:180km/h以上
- 航続距離:180km以上
- 給電能力:400kWh
- 燃料:灯油(Jet-A1 / B)
- デリバリー目標:2030年
- 寸法:?
- 最大離陸重量:?
- ペイロード:1000kg
- 最大速度:?
- 航続距離:?
- 給電能力:?
- 燃料:灯油(Jet-A1 / B)
土曜日, 7月 08, 2023
富士通のクラウドなど各種サービスの稼働状況公開サイト
木曜日, 7月 06, 2023
米国クラウド法(CLOUD Act)と各CSPの方針
この法律は、主にクラウドサービスプロバイダー(CSP)に対して、アメリカ合衆国の法執行機関が保有するデータへのアクセスを提供する義務を課すことを目的としています。具体的には、CLOUD Actは以下のようなポイントを含んでいます。
- 法執行機関へのデータ提供要求: CLOUD Actによれば、アメリカ合衆国の法執行機関は、自国内または海外に保存されたデータに対して、クラウドサービスプロバイダーに対してデータ提供要求を行うことができます。これにより、アメリカの法執行機関は、刑事捜査や国家安全保障の目的で、アメリカ国外に保存されたデータにもアクセスできるようになります。
- 国際データ要求の枠組み: CLOUD Actは、アメリカ合衆国政府が他の国と相互にデータ提供要求を行うための枠組みを提供しています。この枠組みに基づき、アメリカ合衆国は他の国と相互にデータ提供要求を行い、アメリカのクラウドサービスプロバイダーに対してデータを提供することができます。
- 反対要求と対処手続き: CLOUD Actは、クラウドサービスプロバイダーがデータ提供要求に対して反対する場合の手続きを明確化しています。CSPは、適法性やプライバシー保護などの理由で要求に反対することができますが、一定の手続きを経て法廷で争われる可能性もあります。
- Amazon Web Services(AWS)
- Microsoft Azure
- Google Cloud
- Oracle Cloud Infrastructure(OCI)
水曜日, 7月 05, 2023
インダストリ・クラウド・プラットフォームとは?
インダストリ・ クラウド・プラットフォームという言葉は、ガートナーの2023年戦略的テクノロジートレンドとして出てくる言葉です。
- 業界固有のアプリケーションとサービス:特定の業界に特化したアプリケーションやサービスが提供されています。たとえば、ヘルスケア業界向けの電子健康記録システム、製造業向けの生産ライン管理ソリューションなどが挙げられます。
- データセキュリティとコンプライアンス:産業はしばしば特有の規制とセキュリティ要件を持っています。インダストリ・クラウド・プラットフォームは、これらの要件に準拠し、データセキュリティとプライバシーを保護するためのツールや仕組みを提供します。
- 業界エコシステムの統合:特定の産業に特化したプラットフォームは、業界内のさまざまなステークホルダー(企業、サプライヤー、顧客など)を統合することにより、よりシームレスなコラボレーションとビジネスプロセスの改善を可能にします。
- AIと分析機能:データ駆動の意思決定が重要な産業では、AI(人工知能)と高度なデータ分析機能が重要です。インダストリ・クラウド・プラットフォームは、これらの機能を提供して、より洞察力のある意思決定を支援します。
- ヘルスケア業界向け:Epic、Cernerなど。
- 製造業向け:Siemens Mindsphere、SAP Manufacturing Cloudなど。
- 農業向け:IBM Watson Decision Platform for Agricultureなど。
月曜日, 7月 03, 2023
VTOL型固定翼ドローンのメーカー及びモデル
- 外形寸法:2150 x 1235 x 415 mm (プロペラ含まず)
- 動力:バッテリーのみ
- 最大離陸重量:11kg
- 最大ペイロード重量:1kg
- 航続距離:50km
- 航続時間:40分
- 最大速度:100km/h
- 巡航速度:65km/h
- ホバリング限界高度:不明
- 価格:500万円〜
- 全幅:4500mm
- ペイロード:10kg
- 飛行時間:90分以上
- 全長: 1475mm
- 全幅: 2100mm
- 動力:バッテリーのみ
- 最大離陸重量:不明
- 重量: 2580g (バッテリー無)
- 最大ペイロード重量:2.5kg (航続時間40分)
- 航続距離:120km
- 航続時間:120分
- 最大速度:120km/h
- 巡航速度:不明
- ホバリング限界高度:不明
- 価格:不明
- 全長: 2480mm
- 全幅: 3500mm
- 動力:バッテリーのみ/エンジン利用
- 最大離陸重量:不明
- 重量: 12kg (バッテリー無)
- 最大ペイロード重量:10kg
- 航続距離:400km(バッテリーのみの場合は120km)
- 航続時間:350分
- 最大速度:150km/h
- 巡航速度:不明
- ホバリング限界高度:不明
- 価格:不明
- 外形寸法:167cm x 198cm x 66cm
- 動力:バッテリーのみ
- 最大離陸重量:25kg
- 最大ペイロード重量:最大5kg
- 航続距離:110km(ペイロードなし)、75km(5kg)
- 航続時間:不明
- 最大速度:144km/h
- 巡航速度:100km/h
- 最大高度:5000メートル
- 価格:不明
- 全長:1.9m
- 翼長:3.3m
- 動力:モーター(バッテリー&水素)
- 本体重量:21.3 kg
- 最大ペイロード重量:不明
- 航続距離:200km(ペイロード10kg時)
- 航続時間:不明
- 最大速度:不明
- 巡航速度:不明
- 最大高度:不明
- 価格:不明
水曜日, 6月 28, 2023
三菱重工の中型ドローン
- 動力:バッテリーのみ/ハイブリッドタイプ
- 最大離陸重量:不明
- 最大ペイロード重量:200kg
- 航続距離:不明
- 航続時間:2時間(ハイブリッドタイプ)
- 巡航速度:60km/h(最大90km/h)
- ホバリング限界高度:不明
- 価格:不明(開発中)
- 動力:エンジン
- 最大離陸重量:650kg
- 最大ペイロード重量:200kg
- 航続距離:100km程度
- 巡航速度:不明
- ホバリング限界高度:3,100m
- 価格:不明(開発中)
実運用に向けた認証取得のハードルは高そうだ。この機体は通常のドローン(無人航空機)ではなく、より多くの積載量をより遠くへ運ぶ「無操縦者航空機」という新しいカテゴリーとして開発しているため、現状では有人航空機と同様、「型式証明」の取得が必要になる。「現在、国土交通省で詳細を検討しており、その動向を注視している」(三菱重工の説明員)としている。
単発エンジンの超軽量ジェット機
- 最大巡航速度:305 knot(564 km/h)
- 失速速度: 67 kn (77 mph、124 km/h) (フラップあり)
- 実用上昇限度:31,000 ft (9,400 m)
- 最大巡航距離:1,275 nm(2,361 km)
- エンジン:ウィリアムズ・インターナショナル FJ33
- 最大離陸重量: 16,000 ポンド (2,727 kg)
- 有効最大搭載量:1,350 lb (612 kg)
- 搭乗者:最大7名
- 価格:$3.25M(約4億5千万円)
- 最大巡航速度:800 km/h (500 mph、430 kn)
- 失速速度: 115 km/h (71 mph、62 kn)
- 実用上昇限度:31,000 ft (9,400 m)
- 最大巡航距離:3,500 km (2,200 マイル、1,900 海里)
- エンジン:ウィリアムズ・インターナショナル FJ33
- 最大離陸重量: 1,850 kg (4,079 ポンド)
- 搭乗者:最大5名
- 価格:$2M?(約2億8千万円)
火曜日, 6月 27, 2023
航続距離が1,000km以上のヘリコプター
- 運用開始:2000年
- 有効積載量:5.443t
- 最大離陸重量:15.6t
- 超過禁止速度:311km/h
- 巡航速度:278km/h=M0.23
- 乗員2名+乗客30
- ホバリングIGE : 3307m
- 航続距離 : 1370km
- 生産開始:2002年
- 有効積載量:?
- 最大離陸重量:6,800 kg (14,991 lbs)
- 超過禁止速度:310 km/h=M0.25 (167 kt)
- 巡航速度:306 km/h=M0.25 (165 kt)
- 乗員1-2名+乗客15名
- 実用上昇限度 : 6,096 m (20,000 ft)
- 航続距離 : 1,250 km (675 nmi)
- 生産開始:2014年
- 有効積載量:3,150 kg (1,543 lbs)
- 最大離陸重量:7,500 kg (16,535 lbs)
- 超過禁止速度:315 km/h=M0.26 (170 kts)
- 巡航速度:278 km/h=M0.23 (150 kts)
- 乗員2名+乗客16-18名
- 実用上昇限度 : ?
- 航続距離 : 1,260 km (680 nm)
- 生産開始:?
- 有効積載量:8,200 ポンド (3,700 kg)
- 最大離陸重量:20,500 ポンド (9,300 kg)
- 超過禁止速度:190 mph (306 km/h、165 kn)
- 巡航速度:178 mph (287 km/h、155 kn)
- 乗員1-2名+乗客16-20名
- 実用上昇限度 : 20,000 フィート (6,100 m)
- 航続距離 : 644 マイル (1,037 km、560 海里)
- 運用開始:2004年
- 有効積載量:?
- 最大離陸重量:28,300 lb (12.8 t)
- 超過禁止速度:165 knots=M0.25 (190 mph, 306 km/h)
- 巡航速度:151 kt, 174 mph=M0.23 (280 km/h)
- 乗員2名+乗客19-20名
- 実用上昇限度 : 13,780 ft (4,200 m)
- 航続距離 : 800 nmi (920 mi, 1,482 km)
- 運用開始:1983年
- 有効積載量:20t
- 最大離陸重量:56t
- 超過禁止速度:295km/h
- 巡航速度:?
- 乗員5名+乗客80-150名
- 実用上昇限度 : 4,600m
- 航続距離 :1,952km
- 運用開始:開発中
- 有効積載量:?
- 最大離陸重量:7,620 kg (16,799 lb)
- 最大巡航速度:509 km/h; 316 mph (275 kn)
- 巡航速度:463 km/h (288 mph; 250 kn)
- 乗客9名
- 実用上昇限度 : 7,620 m (25,000 ft)
- 航続距離 :1,852 km (1,151マイル ; 1,000 nmi)
水曜日, 6月 21, 2023
SkyDriveがeVTOLの仕様変更(2人乗り→3人乗り)や今後の計画を発表
郵船ロジスティクスとサポーター契約を締結 SkyDrive 2023.06.19
空飛ぶクルマ、仕様変更等のお知らせ SkyDrive 2023.06.19
空飛ぶクルマの製造に向け、スズキと基本合意 SkyDrive 2023.06.19
- 機体サイズ(全長×全幅×全高):9.4m×9.4m×2.7m→約13m×13m×3m
- 最大搭乗人数:2名→3名
- 燃料:バッテリー(電動)→変更なし
- 駆動方式:12基のモーター・ローター→変更なし
- 主要構造素材:複合材(CFRP)やアルミ合金など→変更なし
- 最大離陸重量:1,100kg→1,400kg
- 最大巡航速度:100km(対気速度)→変更なし
- 航続距離:5-10km→約15km
- 開発元:億航智能(EHang)※中国
- 機体サイズ(全長×全幅×全高):不明
- 最大搭乗人数:2名
- 燃料:バッテリー(電動)
- 駆動方式:16基のモーター・ロータ
- 最大離陸重量:不明(ペイロード220kg)
- 最大巡航速度:100km/h(最高速度は130km/h)
- 航続距離:35 km(飛行時間21分)
- 開発元:Volocopter ※ドイツ
- 機体サイズ(全長×全幅×全高):11.3m×11.3m×2.5m
- 最大搭乗人数:2名
- 燃料:バッテリー(電動)
- 駆動方式:18基のモーター・ロータ
- 最大離陸重量:900 kg (ペイロード200kg)
- 最大巡航速度:90km/h(最高速度は110km/h)
- 航続距離:35-65 km
当社の空飛ぶクルマ”SKYDRIVE”は、大阪・関西万博での運航に向けて、2025年に耐空証明を取得し、続いて、2026年に型式証明を取得し量産およびデリバリーの開始を目指します。
火曜日, 6月 20, 2023
ハイブリッド航空機開発のフランスベンチャー企業であるボルトエアロにカワサキモータースが出資
ハイブリッド航空機開発を行ったいるフランスのベンチャー企業であるボルトエアロにカワサキモータースが出資したと報道されています。出資だけでなく、エンジンの提供も行っているようです。
ボルトエアロにカワサキモータースが出資 航空新聞社 2023.05.23
カワサキモータース、仏航空機新興に出資 エンジン供給 日経新聞 2023/6/19
開発している航空機は「Cassio」という名前で、Cassio 330、Cassio 480、Cassio 600の3タイプがあります。Cassio 330は現在開催中のパリ航空ショーに展示されており、2023年末にプロトタイプである1号機が飛行、2024 年の第 2 四半期に耐空証明プログラムに利用するの2号機が飛行予定とのことです。2025年初頭には納品開始予定、という報道もありますが、もう少しかかりそうですね。
Cassio 330は5人乗り、Cassio 600でも9人乗りで航続距離は1,200kmを予定しており、既存の航空機で言うと小型プロペラ機といったところでしょうか。eVTOLのような垂直離着陸機ではなく、離着陸には600m程度の滑走路が必要となります。
先日、HondaJet 2600の製品化が決定という記事の中で、ホンダも航続距離400kmのeVTOLと2,000km以上のビジネスジェットの間としてeVTOL(ホンダの場合はシリーズハイブリッドの予定)を拡張した航続距離1,000km−1,500kmの航空機を作っては?と書いたのですが、このCassioがまさにそれですね。素人が考えることはとっくに検討、開発が進んでいたようです😁
今回資金提供&エンジン提供を行っているのが川崎重工の航空宇宙システムカンパニーではなく、カワサキモータースである、というところも注目です。川崎重工の無人ヘリK-RACERは飛び立てるのか?の記事でも少し触れたのですが、二輪事業などをメインに行なっているカワサキモータースは無人固定翼航空機の実用化構想を持っています。そして、そのエンジンには「Ninja H2R」のエンジンを改造したものを利用する想定です。
こちらの無人固定翼機用のエンジンは2025-26年にエンジンの型式証明取得のための開発を開始し、2030年頃の取得を目指す、という報道がされていました。無人固定翼機向けのエンジンは報道によると直列6気筒で、レシプロエンジンとして利用する想定と思われます。一方でCassio 330向けのエンジンは直列4気筒と記載があり、更にハイブリッド航空機として発電に利用すると思われます。そのため、エンジンは別物のようです。Cassioも2024年から型式証明の認定プロセスに入るということはエンジンも合わせて型式証明取得を進めるはずなので、このあたりはエンジン提供元のカワサキモータースも必ず関わってくると考えられます。どういった体制で進めるのでしょうか?気になることです。
型式証明はなかなか思い通りに進まないものですが、もし仮にCassio330の型式証明取得が順調に進み2025年頃に取得でき、更にカワサキモータース側も型式証明に関わることができると、2025年にはカワサキモータースも航空機エンジンの型式証明取得の経験を持つことができることになります。そうなってくると、前述の2025年頃からを計画している無人固定翼機構想のエンジンの型式証明取得がスムーズに進みそうです。そのあたりを狙っての出資な気もしますね。もちろん、これまでの事業で培ってきたエンジン技術の活用、という一面もあると思います。Cassioでも水素エンジン利用も検討しているようですし。
eVTOLだけでなく、ハイブリッドを含め航空機の電動化、水素エンジン開発など、まだまだ先の長い話ではありますが、航空機に関して面白そうなものが色々と出てきました。今後も継続して注目して行きたいと思います。
土曜日, 6月 17, 2023
航空業界の2050年までに二酸化炭素排出を実質ゼロにする目標
航空業界は2050年までに二酸化炭素排出を実質ゼロにすることで、合意しています。
第41回国際民間航空機関(ICAO)総会の開催結果について 国土交通省 令和4年10月11日
9月27日~10月7日に、国際民間航空機関(ICAO)総会が開催され、国際航空分野における脱炭素化の長期目標として、「2050年までのカーボンニュートラル」を目指すこととする長期目標が採択されるとともに、航空安全、航空保安、航空管制などの分野における次期3か年の活動方針・計画等が承認されました。また、日本が理事国に再選されました。
金曜日, 6月 16, 2023
大阪シティバスがEVモーターズ・ジャパンのEVバス100台を導入すると発表
大阪シティバスはEVモーターズ・ジャパンのEVバスを導入すると発表しました。 大阪シティバスは大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)の子会社です。
大阪市高速電気軌道株式会社様へEVバスを100台 納車いたします EV モーターズ・ジャパン 2023.06.15
大阪・関西万博で活躍するEVバスのデザインを決定しました 大阪シティバス 2023年6月15日
元々、大阪シティバスは2025年の万博に向けて100台のEVバスを導入すると発表していました。
EVバス100台を導入し、エネルギー効率化を目指した運行管理システムを開発 万博輸送及び市内での運行に活用します 大阪シティバス 2022年7月20日
今回のEVモーターズ・ジャパン側のプレスリリースでは100台となっているので、数字があっています。ただ、大阪シティバス側のプレスリリースだと、150台(150台のうち100台については、グリーンイノベーション(GI)基金事業の一環として〜)となっているんですよね。今回の契約とは別で更に50台を調達するのかもしれません。
EVモーターズ・ジャパンは北九州に拠点を持つ、EVバス、トラックを開発・販売するファブレス企業(企画・開発・設計だけ行い、工場は持たずに生産を他社に任せるメーカー)です。独自のアクティブ・インバーターにより、バッテリーの電力コントロールを行い、省電力化、バッテリーの長寿命化を行っている、というのを売りにしています。EV自動車のリーダーであるテスラもこのあたりのバッテリー管理技術に注力しているので、EV自動車はバッテリーも大事ですが、バッテリーをどう使うか、もかなり重要なんでしょうね。
バスの生産は現在中国の「威馳騰汽車(Wisdom Motor)」が行っているそうですが、今年(23年)北九州で組み立て工場を稼働させる予定です。
自分は子供の頃、バスに結構乗っていたのですが、あのディーゼル車独自のアイドリング時の揺れがとても苦手だったんですよね。ということで、早くすべてのバスがEVバスになって欲しい、と思っている派です。流石に高速バスや高速道路を走るような観光バスはなかなか難しいとは思いますが、路線バスなどは予定が見えるので、EVバスに移行しやすいと思うんですよね。
燃料電池のEVバスも良いとは思いますが、現在非常に高額(1台1億円程度)なのと、各所に水素ステーションを配備する必要があるため、現在の路線バスを置き換えるのは、なかなか難しいのではないかと考えています。そうなるとEVバスなのですが、現在EVバスは中国メーカーのBYDが最もシェアを持ち、その後に同じく中国のアルファバスが続いています。既存のディーゼルバスをEVバスに改造する取り組みも進んでいるようですが、やはり航続距離が100km程度と短いため、正直言うほどよいものではない、と考えています。そうなってくると(ファブレス企業ではありますが)現在唯一の国産EVバスメーカーであるEVモーターズ・ジャパンには頑張って貰いたいですし、今回の大型契約の獲得は弾みになったのではないんか、と思うところです。
まあ、万博で走らせるバスが全て中国メーカー製だとカッコがつかないですからね。結局生産は中国なのですが。
ちなみに現在の主要国内バスメーカーは以下の3社があります。
- いすゞ自動車
- 日野自動車
- 三菱ふそうトラック・バス
この内、いすゞ自動車と日野自動車が2003年にバス車体製造子会社として「ジェイ・バス」を設立しています。また、いすゞ自動車と日野自動車とトヨタ自動車は2024年度にEVバスの生産を始めると発表しています。という状況でしたが、ここで日野自動車と三菱ふそうトラック・バスが2024年に経営統合を行うことで合意しています。国内バス・トラック業界はどうなって行くのでしょうか。。。
ということで、大阪では今後EVモーターズ・ジャパン製のEVバスが多く走ることになりそうです。最初の納品は来月予定しているらしいので、楽しみですね。
水曜日, 6月 14, 2023
HondaJet 2600の製品化が決定
本田技研工業、及びその子会社であるホンダ エアクラフト カンパニーは2021年に発表したHondaJet 2600 Conceptを製品化することを発表しました。
新型小型ビジネスジェット機の製品化を決定 本田技研工業 2023年06月14日
Honda Aircraft Company Announces Plan to Commercialize New Light Jet Honda Aircraft Company Jun 13, 2023
ちなみに、2021年のニュースリリースはこちらです。
「NBAA 2021」に小型ビジネスジェットコンセプト機 「HondaJet 2600 Concept」を参考展示 本田技研工業 2021年10月13日
HondaJet 2600は既に世界中の空を飛んでいる超軽量ビジネスジェットHondaJetを大型化し、乗員合わせて最大11名乗り、最大航続距離を2,625ノーティカルマイル(約4,862km)まで拡大した軽量ビジネスジェットです。2028年頃のアメリカ連邦航空局(FAA)の型式証明取得を目指し、現在は設計の最終段階で(恐らくテスト機の)製造が開始されたところ、とのことです。
HondaJet 2600の2600は2600ノーティカルマイルのことで、この距離を乗員含め5名載せた状態で飛行できるということです。この距離が飛べると、アメリカ大陸横断できるそうです。
楽しみですね!
1つ気になったのが、今回エンジンが「Williams FJ44-4C」ということで、軽量ビジネスジェット向けによく使われている他社製エンジンを利用すると発表していることです。HondaJetは航空業界では珍しく、自社開発のエンジンを利用しています。エンジンのホンダ、と呼ばれるくらいなのでHondaJet 2600でも拘るのかと思っていましたが、ここはあっさり実績のある他社製品を利用する判断をしてきましたね。
確かに、航空機はエンジンについても型式証明を取得する必要があるので新たに自社開発するとコストと時間がかかりますし、技術としても革新的なものはなかなか難しいと思うので、この判断はありかな、と思います。それにホンダ自体、現在はeVTOLや小型ロケットなど、新規にエンジン開発が必要なものたちにも並行してプロジェクトを進めていますので、注力するところにメリハリを付ける、という意味でも正しい判断なのかもしれません。また、もしかするとですが初期出荷時は他社エンジンだけれど、今後マイナーバージョンアップを続けていく間に自社開発のエンジンに変更する、といった可能性もありますよね。サイズが全く違いますが、確かボーイングなどもエンジンを選ぶことができるようになっていたと思いますので、そういうのもありかもしれません。(ボーイングの方は航空会社のメンテナンス性を考慮した仕組みだと思いますが。)
ここで、HondaJetの歴史を振り返ってみます。
「HondaJetの歩みより」抜粋しています。
HondaJetの受注を米国で開始
2007年 エンジンの性能テスト開始
2008年 HondaJetの受注をカナダ、メキシコ、欧州で開始
2010年 量産型初号機初飛行
2011年 量産型3号機飛行試験開始
2012年 量産型4号機飛行試験開始
量産1号機の生産を開始
2013年 FAAより型式検査承認(TIA)を取得
FAAからのHF120(エンジン)の型式認定を取得
2014年 量産1号機が初飛行
2015年 FAAより型式証明を取得
HondaJetの引渡しを開始
HondaJetのときは発表後すぐに受注を開始しています。そして、最終的に型式証明を取得するまで9年かかっています。
今回のHondaJet 2600も受注開始はすぐにでも発表されそうですね。そして、今回はエンジンの開発や型式証明の取得はありませんし、製造・整備運用環境の準備はHondaJetのラインに増やすだけなので、5年でいけるとの判断でしょうか。ホンダはeVTOLも2025年に事業化判断を行い、事業化する場合は5年後の2030年に型式証明を取得する、としています。5年で型式証明を取れる、という自信があるんでしょうね。
HondaJet 2600は、既存のHondaJetよりも多くのものを遠くまで運ぶことができます。HondaJetも魅力的な航空機ですが、ビジネスジェットの中でも最も小さいカテゴリなので、用途が限られてしまします。その点HondaJet 2600は色々と広がりが出そうなので、楽しみです。
ホンダも巨大企業ではありますが、航空機メーカーとしては1モデルしか出していません。やはり複数のラインナップを出していくことが、航空機メーカーとしての地位確立には欠かせません。既存のHondaJet、今回のHondaJet 2600、そして(まだ正式に事業化するかは決まっていませんが)eVTOLはラインナップとして見えてきました。後はビジネスジェットを更に大型化するのもありだし、やって欲しいところではあるのですが、強力なライバルが多いんですよね。ということで、個人的には開発するeVTOLをベースに航続距離を1,000km−1,500kmに伸ばした航空機(垂直離着陸機でなくてもよく、将来的には無人化)などがeVTOLとHondaJetの間のラインナップとして良いのではないかと思います。国内にはジェット機だと離発着できない空港も多いので、そういった小さい空港を活用するにも、電動化したプロペラ機(eVTOLベースだと少し違いますが)を物流やちょっとした人の移動に利用するのが良いのでは?と考えています。海外でも需要がある気がしますし。
ホンダはeVTOL、小型ロケットなど、まだ先の長い話ではあるけれど楽しみなプロジェクト複数がありますが、ここに新たにHondaJet 2600が加わりましたね!
火曜日, 6月 13, 2023
川崎重工が無人航空機の災害時活用のテストを開始
川崎重工が和歌山県の南紀白浜空港を拠点に災害時の被害確認などのテストを目的に、無人航空機の飛行試験を11月から開始するとの報道がありました。
無人航空機の災害活用へ実験 南紀白浜空港と川崎重工 日本経済新聞 2023年6月12日
11月から月4回程度のペースで平日の昼間に約4時間飛行させ、4年間はテストを行うとのことです。このあたりは南海トラフ地震が発生するとされており、更に南紀白浜空港は標高が約90mもあり津波などによる浸水リスクがほぼないということで、確かに拠点にするならここだ!という感じですね。
で、気になる無人航空機のモデルについてはイメージ画像と「縦10メートル、横16メートル」というサイズ感の情報しかありません。画像とサイズ感を見ると、イスラエルのIAIが開発したヘロンではないかと思うのですが、どうでしょうか?
ヘロンのスペックは以下のとおりです。(Wikipediaより引用)
- 全長:8.5m
- 全幅:16.6m
- 最大離陸重量:1,250kg
- エンジン:ロータックス914 レシプロエンジン(115馬力)×1
- 最大速度:222km/h
- 運用高度:9,144m+
- 航続時間:40時間+
- ペイロード:250kg
サイズ感もほぼ同じですし、外見もそっくりです。
ちなみに、航空自衛隊が導入したRQ-4B グローバルホークは全長:13.52m、全幅:35.42m、海上保安庁が導入したRA MQ-9B シーガーディアンは全長:11m、全幅:20mと今回報道されている無人航空機のサイズよりも大きくなっています。
イスラエル製のヘロンはアメリカ製のグローバルホーク、シーガーディアンと比較すると安価で、性能も悪くないということでドイツ、カナダ、インド、韓国など様々な国で導入されている偵察用無人航空機です。今回は災害対応という名目ではありますが、偵察用の無人航空機はたくさん飛ばしてなんぼ、なところもありますので、今後の自衛隊、海上保安庁への導入に向けたファーストステップ、という位置づけかもしれませんね。
ただ、川崎重工には自社開発の無人航空機も頑張って貰いたいですよね。哨戒機や早期警戒機がなくなるわけではないとは思うものの、段々と無人機に役割の比重が移っていきそうです。そうなったときに無人航空機は全て外国製です、というのは悲しいですし、安全保障上の問題になります。陸上自衛隊に配備されているスキャンイーグルと同様のものは恐らくすでにフジ・インバック社が頑張ってそうですし、更には東南アジアに進出しようとしています。
防衛省に納入した「無人機」、フジ・インバックが東南アジアに拡販 日刊工業新聞 2023年6月10日
川崎重工や三菱重工、SUBARUなどの既存の防衛用航空機産業を担っている各社には、より大型の無人航空機に取り組んで頂ければと思います。無人戦闘機のテスト機は作ってましたけどね。
金曜日, 6月 09, 2023
ドローン型式認証申請・取得状況(2023年6月時点)
先日、ドローンのレベル3、レベル4の飛行について纏めました。
これらの飛行を行うドローン機種にはレベルに応じて第一種型式認証、第二種型式認証を取得する必要がありますが、その取得状況について纏めておきます。
なお、拾い漏れの情報がある可能性はありますので、その旨ご了承下さい。
【第一種型式認証】
- 概要:目視外・補助者なし貨物輸送用小型ドローン(レベル4飛行用)
- 型式認証取得日:2023年3月13日
- 製造元:ACSL
- 動力:バッテリー(電力)
- 最大離陸重量:9.8kg
- 最大ペイロード重量:1.0kg
- 最大航続距離:不明
- 最大航続時間:20分(最低離陸重量時)/17.5分(最大離陸重量時)
- 最高速度:10m/s(36km/h)
- ホバリング限界高度:不明
- 補助安全装置:日本化薬社製パラシュート搭載
- 価格:不明
イームズ式E600-100型 ※開発中
- 概要:目視外・補助者なし貨物輸送用ドローン(レベル4飛行用)
- 型式認証取得日:申請中
- 製造元:イームズロボティクス
- 動力:バッテリー(電力)
- 最大離陸重量:24.9kg
- 最大ペイロード重量:5.0kg
- 最大航続距離:不明
- 最大航続時間:20分(最大離陸重量時)
- 最高速度:15m/s(54km/h)
- ホバリング限界高度:150m
- 補助安全装置:不明
- 価格:不明(開発中)
- 概要:目視外・補助者なし貨物輸送用ドローン(レベル3飛行用)
- 型式認証取得日:申請中
- 製造元:イームズロボティクス
- 動力:バッテリー(電力)
- 最大離陸重量:24.9kg?
- 最大ペイロード重量:10kg
- 最大航続距離:不明
- 最大航続時間:17分
- 最高速度:約80km/h
- ホバリング限界高度:150m
- 補助安全装置:不明
- 価格:不明(開発中)
- ※スペックはベースとなっているE6150MPのものを記載
- 概要:目視外・空撮用ドローン(レベル3飛行用)
- 型式認証取得日:申請中
- 製造元:SONY
- 動力:バッテリー(電力)
- 最大離陸重量:7.5kg
- 最大ペイロード重量:約2.5kg
- 最大航続距離:15km
- 最大航続時間:約30分(ペイロード無し時)/約17分(最大ペイロード時)
- 最高速度:25m/s(90km/h)※ペイロード無し、障害物ブレーキ無効時
- ホバリング限界高度:不明
- 補助安全装置:不明
- 価格:110万円 ※現行価格(型式認証取得後、変更の可能性あり)