国内では「空飛ぶクルマ」とも呼ばれるeVTOLですが、最近マイブームです。実用化まではもう少しかかりそうですが、一旦現在の情報を色々とまとめてみたいと思います。
まずは、主要なメーカーです。(他にもたくさんあるので、余裕があれば更新していきます。)
アメリカのメーカー
- 2009年eVTOLのメーカーとして創業
- 5人乗りeVTOL「JAS4-1」を開発中
- 2018年米国連邦航空局FAAと認証プログラムをスタートし耐空証明審査を開始
- 2020年1月にトヨタが取締役を派遣し、生産の協業パートナーに
- 2022年2月にANAホールディングスと覚書を締結
- 2022年7月に英国民間航空局CAAに対して型式証明を申請
- 2022年10月に国土交通省に対して型式証明を申請
- 2023年2月大阪・関西万博に「JAS4-1」の採用が決定(運用事業者はANA及び米Joby Aviation)
- 2018年創業
- 4人の乗客とパイロットが搭乗可能なeVTOL「Midnight」を開発中、航続距離は32kmで10分の充電で飛行可能
- 2024年後半にFAA認証を得て、2025年にも運航を開始
- ユナイテッド航空が同社eVTOL100台を購入する契約済み
- 2017年、バーモント州バーリントンで創業
- BETA Technologiesは、乗客向けの「ALIA-250」(6人乗り)と貨物向けの「ALIA-250c」を開発中(航続距離は約460km)
- 米物流大手のUPSが10機のeVTOLを購入する契約を締結しており、2024年までに納入される見込み
- 2010年に創業したeVTOL開発会社Kittyhawkと大手航空機メーカーであるボーイングとの合弁会社として2019年に創業
- Kittyhawkが事業停止となったので、その後を継いでいる
- 開発中eVTOLの第6世代は4人乗り、時速200kmで約144kmを航行、充電時間は15分
- 2017年創業
- 同社が開発するeVTOL「HEXA」は1人乗りで巡航速度が100km/h
- 日本国内でも飛行デモを実施している
- 起業家のカプリンスキー夫妻が2018年に創業
- 4人乗り最大時速240kmで航続距離400kmの計画
- 2026年の発売を目指しており、78万9,000ドル(約1億500万円)で予約販売中
ヨーロッパのメーカー
Volocopter(独)
- 2011年に創業
- 2人乗りの「VoloCity」と約200キロの貨物を運ぶことができる「VoloDrone」を開発中
- 2016年よりドバイ、シンガポール等の都市を含む欧州、米国、アジアでの試験飛行を実施
- 2017年に欧州航空安全庁(EASA)に型式証明の申請を提出
- 2021年10月にJALが最大100機導入予約とアナウンス
- 2024年のパリ・オリンピックで運行を開始し、その後シンガポールでサービス開始した上で、大阪・関西万博での運行を目指す
- 2023年2月大阪・関西万博に「VoloCity」の採用が決定(運用事業者はJAL)
- 2016年に創業
- 5人乗りのeVTOL「VX4」を開発中
- 2025年に英国民間航空局より型式証明取得を目指す
- 米国、EASA、ブラジル、日本と並行して型式証明の審査を希望
- アメリカン航空、ヴァージンアトランティック航空、航空機リース会社のアボロンなどから、合計1,350機の条件付き予約を受注
- 丸紅から最大200機の条件付き予約を受注
- JALはアボロンと最大100機購入、またはリースできる契約を締結
- 2023年2月大阪・関西万博に「VX4」の採用が決定(運用事業者は丸紅)
Lilium (独)
- 2015年に創業
- 7人乗りのeVTOL「Lilium Jet」を開発中
- デンソーがHoneywell Internationalと開発しているモーターを採用
中国のメーカー
- 2014年創業
- ドローン、及びeVTOLの開発、製造を行っている
- 2019年NASDAQに上場
- 既に販売を開始しているeVTOL「EH216」は2023年2月に日本で初めてeVTOLの有人飛行実験に成功した
- 中国EVメーカーXpeng Motorsの傘下
- 2人乗りeVTOL「XPENG X2」は230km/hで25分航行可能
- パイロットと最大3人の乗客が搭乗可能なモデル「Prosperity I」を開発
- 巡航速度200km/hで航続距離250km
- 欧州航空安全機関(EASA)の認証を取得し2025年までにエアタクシーを実現する計画
日本のメーカー
- 2018年トヨタ、航空機メーカーなどの出身者により設立
- 2025年を事業開始目標として搭乗人数2名の機体を開発中
- 2021年10月29日に型式証明申請が国土交通省に受理され、型式証明活動を開始
- 2023年2月大阪・関西万博の運用事業者に決定
- 東京大学発のスタートアップ企業
- 2020年3月に「Mk-3」で日本企業で初めて米国での試験飛行許可を取得
- 2021年7月に1人乗り最新機種「Mk-5」を米国で公開し、個人顧客向けの予約販売を開始
- 国内大手自動車メーカーであり、小型ビジネスジェット機であるHondaJetも2015年より製造、販売している
- 2021年9月30日ガスタービンとのハイブリッドによる「Honda eVOLT」の開発着手を発表
- 2023年より米国で試験飛行を開始し、2025年に事業化判断、その後事業化を進める場合は2030年開始を目標とする
- 神戸のベンチャー企業
- 6人乗りで、最大時速650kmで1,400kmの航行を可能にする長距離飛行可能なeVTOLの開発を進めている
- 2024年までに製作し、2029年までにFAAの認証を取得し、2030年にリリースする計画
【参考サイト】
- 航空を巡る足下の動きについて 国土交通省 航空局 令和4年11月
- 空飛ぶクルマの実現に向けた制度整備 国土交通省 航空局 令和4年12月13日
- 空飛ぶクルマの機体メーカー一覧(2023年最新版) 自動運転LABO 2023年4月14日
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