火曜日, 3月 21, 2023

eTVOLの主なメーカー

 国内では「空飛ぶクルマ」とも呼ばれるeVTOLですが、最近マイブームです。実用化まではもう少しかかりそうですが、一旦現在の情報を色々とまとめてみたいと思います。

まずは、主要なメーカーです。(他にもたくさんあるので、余裕があれば更新していきます。)

アメリカのメーカー

Joby Aviation

  • 2009年eVTOLのメーカーとして創業
  • 5人乗りeVTOL「JAS4-1」を開発中
  • 2018年米国連邦航空局FAAと認証プログラムをスタートし耐空証明審査を開始
  • 2020年1月にトヨタが取締役を派遣し、生産の協業パートナーに
  • 2022年2月にANAホールディングスと覚書を締結
  • 2022年7月に英国民間航空局CAAに対して型式証明を申請
  • 2022年10月に国土交通省に対して型式証明を申請
  • 2023年2月大阪・関西万博に「JAS4-1」の採用が決定(運用事業者はANA及び米Joby Aviation)

Archer Aviation

  • 2018年創業
  • 4人の乗客とパイロットが搭乗可能なeVTOL「Midnight」を開発中、航続距離は32kmで10分の充電で飛行可能
  • 2024年後半にFAA認証を得て、2025年にも運航を開始
  • ユナイテッド航空が同社eVTOL100台を購入する契約済み

BETA Technologies

  • 2017年、バーモント州バーリントンで創業
  • BETA Technologiesは、乗客向けの「ALIA-250」(6人乗り)と貨物向けの「ALIA-250c」を開発中(航続距離は約460km)
  • 米物流大手のUPSが10機のeVTOLを購入する契約を締結しており、2024年までに納入される見込み

Wisk Aero

  • 2010年に創業したeVTOL開発会社Kittyhawkと大手航空機メーカーであるボーイングとの合弁会社として2019年に創業
  • Kittyhawkが事業停止となったので、その後を継いでいる
  • 開発中eVTOLの第6世代は4人乗り、時速200kmで約144kmを航行、充電時間は15分

LIFT AIRCRAFT

  • 2017年創業
  • 同社が開発するeVTOL「HEXA」は1人乗りで巡航速度が100km/h
  • 日本国内でも飛行デモを実施している

ASKA

  • 起業家のカプリンスキー夫妻が2018年に創業
  • 4人乗り最大時速240kmで航続距離400kmの計画
  • 2026年の発売を目指しており、78万9,000ドル(約1億500万円)で予約販売中


ヨーロッパのメーカー

Volocopter(独)

  • 2011年に創業
  • 2人乗りの「VoloCity」と約200キロの貨物を運ぶことができる「VoloDrone」を開発中
  • 2016年よりドバイ、シンガポール等の都市を含む欧州、米国、アジアでの試験飛行を実施
  • 2017年に欧州航空安全庁(EASA)に型式証明の申請を提出
  • 2021年10月にJALが最大100機導入予約とアナウンス
  • 2024年のパリ・オリンピックで運行を開始し、その後シンガポールでサービス開始した上で、大阪・関西万博での運行を目指す
  • 2023年2月大阪・関西万博に「VoloCity」の採用が決定(運用事業者はJAL)

Vertical Aerospace(英)

  • 2016年に創業
  • 5人乗りのeVTOL「VX4」を開発中
  • 2025年に英国民間航空局より型式証明取得を目指す
  • 米国、EASA、ブラジル、日本と並行して型式証明の審査を希望
  • アメリカン航空、ヴァージンアトランティック航空、航空機リース会社のアボロンなどから、合計1,350機の条件付き予約を受注
  • 丸紅から最大200機の条件付き予約を受注
  • JALはアボロンと最大100機購入、またはリースできる契約を締結
  • 2023年2月大阪・関西万博に「VX4」の採用が決定(運用事業者は丸紅)

Lilium (独)
  • 2015年に創業
  • 7人乗りのeVTOL「Lilium Jet」を開発中
  • デンソーがHoneywell Internationalと開発しているモーターを採用


中国のメーカー

億航智能(EHang)

  • 2014年創業
  • ドローン、及びeVTOLの開発、製造を行っている
  • 2019年NASDAQに上場
  • 既に販売を開始しているeVTOL「EH216」は2023年2月に日本で初めてeVTOLの有人飛行実験に成功した

XPENG AEROHT

  • 中国EVメーカーXpeng Motorsの傘下
  • 2人乗りeVTOL「XPENG X2」は230km/hで25分航行可能

Autoflight

  • パイロットと最大3人の乗客が搭乗可能なモデル「Prosperity I」を開発
  • 巡航速度200km/hで航続距離250km
  • 欧州航空安全機関(EASA)の認証を取得し2025年までにエアタクシーを実現する計画


日本のメーカー

SkyDrive

  • 2018年トヨタ、航空機メーカーなどの出身者により設立
  • 2025年を事業開始目標として搭乗人数2名の機体を開発中
  • 2021年10月29日に型式証明申請が国土交通省に受理され、型式証明活動を開始
  • 2023年2月大阪・関西万博の運用事業者に決定

teTra aviation

  • 東京大学発のスタートアップ企業
  • 2020年3月に「Mk-3」で日本企業で初めて米国での試験飛行許可を取得
  • 2021年7月に1人乗り最新機種「Mk-5」を米国で公開し、個人顧客向けの予約販売を開始

HONDA

  • 国内大手自動車メーカーであり、小型ビジネスジェット機であるHondaJetも2015年より製造、販売している
  • 2021年9月30日ガスタービンとのハイブリッドによる「Honda eVOLT」の開発着手を発表
  • 2023年より米国で試験飛行を開始し、2025年に事業化判断、その後事業化を進める場合は2030年開始を目標とする

  • 神戸のベンチャー企業
  • 6人乗りで、最大時速650kmで1,400kmの航行を可能にする長距離飛行可能なeVTOLの開発を進めている
  • 2024年までに製作し、2029年までにFAAの認証を取得し、2030年にリリースする計画

【参考サイト】

0 件のコメント: