金曜日, 11月 08, 2019

ニフクラ Oracle DBを稼働させることができるニフクラOVMの提供を開始

ニフクラでOracle Databaseを稼働することができる、OVMという環境の提供が開始されました。
OVM ニフクラ

以前より何度か本ブログでもOracle Databaseをクラウド環境に持ち込むことの難しさを取り上げています。
クラウド環境でOracle Databaseを利用するには

取り敢えず現状Oracle Databaseをクラウド上で動かすには、Oracle Cloud(OCI)を利用するか、許可されたクラウドサービスであるAWS、Azureを利用する、といった方法が基本になります。それ以外に、クラウド事業者が独自に対応させているOracle Database用の環境を利用する、という方法も実はあり、国産クラウドだと幾つかそういった環境を提供しているところがあります。

ニフクラも以前はやっていたのですが、色々あってほぼ新規はない状態でした。が、今回新たにOracle Database専用の環境の提供を始めたようです。
恐らく仮想基盤をOracle Linuxで作っているので、オラクル社も文句は言えないですよね?ということだと思われます。

本環境の良い点、悪い点をざっと纏めておきます。(個人的な所感です。)

【良い点】

  • 4vcpuまでSE2であれば1プロセッサ分のライセンスで良い(AWS/Azureと同じ)
  • 11gR2から19cまで対応している(ただし、OSはOracle Linuxのみ)
  • RAC構成を組むことができる(AWS/AzureはRACを組むことができない)

【悪い点】

  • OSがOracle LinuxとWindows Server 2012/2012 R2しか選べない(今更WinSv2012はないので、基本Oracle Linuxになる)
  • SLA対象外
  • メンテナンスで停止することがある(RAC構成を組めば止まらない)
  • サーバ操作が申請制(ホスティングみたいな運用)
  • スペックが低いと割高(CPU少なめ、メモリ多めだとまあまあ?)

ということで、OSがOracle Linuxという部分がネックではありますが、そこが問題なければ検討の余地はあるかと思います。AWS、Azureと違ってRACを組むことができるのはメリットですね。Oracle DBライセンスを含めると、かなり高額になるとは思いますが。
ただ、結構費用がかかりますよね。スペックが変動する可能性がないのであれば、もうOracle DB部分はホスティングとかでいいんじゃない?という気もします。

本当に、オラクルがVMwareとかHype-V環境で自由にOracle Databaseを使って良いよ、ライセンスは仮想サーバに紐づくよ、と言ってくれるだけでみんな幸せになれるんですけどね。。。まあ、オラクルによるOracle Databaseを人質にしたOracle Cloud(OCI)への囲い込み作戦が絶賛継続中ですので、そんなのはオラクルが倒産しかけない限りはないでしょうけどね(哀)

0 件のコメント: