このブログでも何度か取り上げている川崎重工無人ヘリ「K-RACER」ですが、実用化に向けた実証実験が進んでいるようです。
以前取り上げたこのブログの記事はこちら
川崎重工の無人ヘリK-RACERと類似する航空機を比較してみる
現在最新の「K-RACER-X2」はペイロード200kgと国産無人航空機(ヘリ・ドローンタイプ)としては最大級のサイズです。
実証実験は「K-RACER-X1」の時から実施している長野県伊那市で昨年秋に実施されたようです。
無人ヘリコプターの実証機「K-RACER-X2」 国内最大となる200kgの貨物搭載能力を実証 川崎重工 2024年01月12日
川崎重工、無人VTOL実証機「K-RACER-X2」の飛行試験およびデモ飛行を実施。ペイロード200kgの大型物流ドローン DRONE 2023年11月14日
更に今年1月には自衛隊での実証実験も実施しています。
自衛隊、川崎重工の無人ヘリコプター「K-RACER-X2」の実証実験動画を公開 DRONE 2024年2月11日
国家防衛戦略等においては、空中・水上・海中等における非対称な優勢の確保に資する能力を獲得するため、無人アセット防衛能力を強化することとしており、広域に分散展開した部隊等への迅速な補給品の輸送を実施するため、輸送用UAVの導入について、検討の上、必要な措置を講ずることとしています。 pic.twitter.com/PdlUZg0rPV
— 防衛省 海上自衛隊 (@JMSDF_PAO) February 9, 2024
このように実証実験は着々と進んでいるようですね。民需だけでも採算が取れるようにという話ではあった気がしますが、はやり防衛費が増えていることもあり自衛隊向けの活用も進みそうです。
今年元旦の地震でも改めて迅速な空輸での支援物資展開、また観測などが重要であることが改めて認識されました。こういった用途には無人ドローン、ヘリの活用が欠かせませんので、いち早く実用化されることを期待しています。
実用化にあたっては制度の問題が大きいと考えられます。このあたり、政治主導で国交省などがスムーズに動けるようにして欲しいですね。安全第一ではありますが、無人機に関しては飛ぶ場所を選べばコストなどとのバランスをみることができると考えています。
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