火曜日, 6月 27, 2023

航続距離が1,000km以上のヘリコプター

 ちょっと気になったので、航続距離が1,000km以上のヘリコプターをまとめてみます。航続距離1,000kmというのは東京都心部から小笠原諸島の父島までの距離になります。なお、対象は民間機(軍用機兼用を含む)としています。


先に感想を書いてしまうと、思いの外航続距離が1,000km以上のヘリコプターがありました。ただ、ヘリコプターなので速度は遅いですね。時速300km程度だと、本当に1,000km飛ぶ場合は少なくとも4時間程度はかかりますので、ヘリコプターでの長距離フライトは現実的ではないのかもしれません。軍用ヘリだと速度の早いのもありますが。
そういった意味では、オスプレイのようなチルトローター機や、現在開発が盛んに行われているeVTOLでベクトル推進、リフト&クルーズに分類されるタイプが長距離フライトも可能な垂直離着陸機としては優れているのかもしれません。バッテリーのみのeVTOLだと航続距離が短いので、ハイブリッド方式、燃料電池方式でないとダメですけどね。

  • 運用開始:2000年
  • 有効積載量:5.443t
  • 最大離陸重量:15.6t
  • 超過禁止速度:311km/h
  • 巡航速度:278km/h=M0.23
  • 乗員2名+乗客30
  • ホバリングIGE : 3307m
  • 航続距離 : 1370km
  • 生産開始:2002年
  • 有効積載量:?
  • 最大離陸重量:6,800 kg (14,991 lbs)
  • 超過禁止速度:310 km/h=M0.25 (167 kt)
  • 巡航速度:306 km/h=M0.25 (165 kt)
  • 乗員1-2名+乗客15名
  • 実用上昇限度 : 6,096 m (20,000 ft)
  • 航続距離 : 1,250 km (675 nmi)
  • 生産開始:2014年
  • 有効積載量:3,150 kg (1,543 lbs)
  • 最大離陸重量:7,500 kg (16,535 lbs)
  • 超過禁止速度:315 km/h=M0.26 (170 kts)
  • 巡航速度:278 km/h=M0.23 (150 kts)
  • 乗員2名+乗客16-18名
  • 実用上昇限度 : ?
  • 航続距離 : 1,260 km (680 nm)
  • 生産開始:?
  • 有効積載量:8,200 ポンド (3,700 kg)
  • 最大離陸重量:20,500 ポンド (9,300 kg)
  • 超過禁止速度:190 mph (306 km/h、165 kn)
  • 巡航速度:178 mph (287 km/h、155 kn)
  • 乗員1-2名+乗客16-20名
  • 実用上昇限度 : 20,000 フィート (6,100 m)
  • 航続距離 : 644 マイル (1,037 km、560 海里)
  • 運用開始:2004年
  • 有効積載量:?
  • 最大離陸重量:28,300 lb (12.8 t)
  • 超過禁止速度:165 knots=M0.25 (190 mph, 306 km/h)
  • 巡航速度:151 kt, 174 mph=M0.23 (280 km/h)
  • 乗員2名+乗客19-20名
  • 実用上昇限度 : 13,780 ft (4,200 m)
  • 航続距離 : 800 nmi (920 mi, 1,482 km) 
  • 運用開始:1983年
  • 有効積載量:20t
  • 最大離陸重量:56t
  • 超過禁止速度:295km/h
  • 巡航速度:?
  • 乗員5名+乗客80-150名
  • 実用上昇限度 : 4,600m
  • 航続距離 :1,952km
※旧ソ連で開発されたヘリコプターで、現在生産されているヘリコプターの中では最大

最後はヘリコプターではなく、開発中の民間向けチルトローター機です。こちらは実際に、小笠原空路に関する会議で候補にもなっています。ただ、重客数が9名と少ないんですよね。

  • 運用開始:開発中
  • 有効積載量:?
  • 最大離陸重量:7,620 kg (16,799 lb)
  • 最大巡航速度:509 km/h; 316 mph (275 kn)
  • 巡航速度:463 km/h (288 mph; 250 kn)
  • 乗客9名
  • 実用上昇限度 : 7,620 m (25,000 ft)
  • 航続距離 :1,852 km (1,151マイル ; 1,000 nmi)

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