現在サンフランシスコで開催されている「Oracle OpenWorld 2019」にて、Oracle Cloudに関する興味深い発表がいくつかありました。
1つ目
[速報]Oracle CloudがSQL ServerやWindows Serverをサポート。Azureとの相互接続も欧州とアジアへ拡大。Oracle OpenWorld 2019 Publickey 2019年9月17日
早ければ来年にも、日本国内でOracle CloudとAzureの相互接続が実現しそうです。先日東京で開催された「Modern Cloud Day Tokyo」でもこれに関して年内になにか発表できれば、という話だったので、正式に発表されるのも意外と近いかもしれません。
Oracle Cloudイベント『Modern Cloud Day Tokyo』が開催されていました 8月 12, 2019
2つ目
[速報]OracleとVMwareが提携。VMware環境でのOracleをサポート開始。「Oracle Cloud VMware Solution」も発表。Oracle OpenWorld 2019 Publickey 2019年9月17日
これはOracleがVMware環境上でのOracle Databaseの動作を正式サポートする、という発表と、Oracle Cloud上でVMware Cloud Foundationを利用したVMware環境を利用できるようにする、という2つの発表です。前者についてはまだサポートしてなかったのかよ!という話ですが、後者は興味深いですね。これでAWS、Azure、GCPに続き、Oracle Cloud環境でもVMwareを利用できるようになります。まだ正式にサービスを開始しているのはAWSくらいですが、このクラウド時代にこれだけ存在感を残しているVMwareは凄いと思います。自社クラウドを捨てた戦略が正しかったのかもしれません。VMware Cloud Foundationを利用したクラウド環境でのVMware利用については、別途記事にしようと思っています。(ずっと思っているけれど、出来ていない...)
3つ目
[速報]Oracle Cloudを期限なく無料で使える「Always Free」発表。1GBのVM2つ、Autonomous Database 2つなど提供。Oracle OpenWorld 2019 Publickey 2019年9月17日
仕事抜きにすると、これが一番興味深いかもしれません。無期限無料でVMが利用できるのはGCPくらいですが、それでも1台でメモリ600MB、ディスク30GBです。AWS,AzureについてはVMの無期限無料枠はありません。そこをメモリ1GBのサーバ2台まで、ディスクも合計100GBを無期限無料枠というのは大盤振る舞いと言えるのではないでしょうか。更に、他のクラウドでは永久無料枠にないRDB(20GB)も2つ利用できます。凄いですね!
ただ、Oracleなのでいつサービスを止めたり仕様を変えたりするかわからない、というリスクは伴います。細かい情報は分からないのですが、利用できるようになったとしても暫くは開発環境にでも使わせて頂ければ、という感じでしょうか。
4つ目
[速報]Oracle Autonomous Linuxリリース。ダウンタイムなしで自律的にパッチ適用、チューニング実行、RHELと100%互換など。Oracle OpenWorld 2019 Publickey 2019年9月17日
Oracleは以前からAutonomous Databaseで運用の自動化を謳っていましたが、今度はOSの運用自動化ツールを提供するようです。なんか凄い気はしますが、OSってユーザが色々弄れてしまうので、本当にどこまでできるのかな?というのが気になるところです。仕事で本番環境にすぐに利用する気は起きないですが、個人的には興味深いですね。コンテナが流行っている状況ではありますが、まだまだサーバOSをそのまま利用している環境はたくさんあります。こういった技術が広がると、サーバOSの位置づけ自体がまた変わるかもしれませんね。
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