日曜日, 6月 22, 2008

富士通研究所、データを暗号化して読めなくする技術を開発、印刷しても復号可能

富士通研究所が文書ファイルや画像ファイルの一部分だけを暗号化して読めなくする技術を開発したそうです。以下はIT Proの記事からの引用です。
最大の特徴は文書ファイルを暗号化したまま印刷し、ファクスで送受信した後でも、スキャナーで読み取って復号化できることだ。

(中略)

暗号化するのはファイルに含まれる個人情報など、ユーザーが漏洩を防ぎたいと考える部分だけである。アンケート用紙であれば、個人情報のほか、回答部分などに暗号処理を施す。

権限を持たないユーザーはパソコンの画面上でも、印刷したとしても、内容を読むことはできない。権限を持つユーザーは許可された部分だけを復号化できる。コールセンターではアンケートのすべてを閲覧できるが、マーケティング部門は回答内容のみを閲覧させる、といったことを実現可能だ。

こういった機能は文書を印刷した後でも有効だ。「誤差を修正する技術を組み込んであるため、現在市販されているファクスやスキャナーの品質なら問題なく復号化できる。データでも紙でも機密情報を守るこのような技術は、世界で初めて」(画像・バイオメトリクス研究センターの伊藤隆 主席研究員)という。
富士通研、印刷した暗号文を復号可能に、PFUが2008年度中に製品化 IT Pro 2008年6月10日

個人情報が含まれているデータは常に暗号化し、特定のPCでないと複合化できないようにしてデータを利用するといった使い方になるのでしょうか。個人情報を大量に扱うような企業などでは有効な技術かもしれません。PFUが2008年度内に製品化するそうなので、どんな製品が出てくるか楽しみですね。

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