日曜日, 6月 22, 2008

07年の世界セキュリティ・ソフト市場は20%成長

米Gartnerが2007年における世界セキュリティ・ソフトウエア市場に関する調査結果を公表しています。以下はIT Proの記事からの引用です。
2007年のセキュリティ・ソフトウエアの売上高は104億ドルで,前年の87億ドルから19.8%増加した。また,統合型のアプライアンス・ベースへの移行が加速していることがわかった。

同市場をけん引した分野は,電子メールのセキュリティ防御アプライアンス(前年比45.4%成長)と,セキュリティ情報およびイベント管理(同 32.1%成長)。法令準拠のニーズに加え,ターゲットを絞った攻撃や詐欺行為への対策,スパムやマルウエアによる影響の回避といった理由で導入が増えている。

一方,スタントアロン型の企業向けアンチウイルス・ソフトは,統合型のエンドポイント・セキュリティ・プラットフォームに押されて伸び悩んだ。Webアクセス管理(WAM)は,すでに導入済みの企業が多く成熟分野にもかかわらず,前年から12.7%成長した。

ベンダー別では,米Symantec(市場シェア26.6%)が1位,米MacAfee(同11.8%)が2位をそれぞれ維持した。3位の米Trend Micro(同7.8%),4位の米IBM(同5.8%),5位の米CA(同5.0%)が続いた。
07年の世界セキュリティ・ソフト市場は20%成長,アプライアンス・ベースへの移行が加速 IT Pro 2008年6月18日

私の周辺では最近はあまり成長している実感がない情報セキュリティ市場ですが、世界的には結構成長しているんですね。まあ、日本市場の結果がないのが残念ですが・・・。

電子メールのセキュリティ防御アプライアンスに限らず、特にセキュリティ分野に関しては製品のアプライアンス化が進んでいます。このような製品分野は普及率や出荷台数は増えるでしょうが、売り上げはあまり伸びていかないのではないでしょうか。

エンタープライズ向けウイルス対策分野ではスタンドアロン型が減少し、統合型に入れ替わっていくというのはもう流れですね。一昔前と異なり、わかり易いインターフェイスになったり、専用のサーバを立てなくてもよくなったりと、専任のシステム管理者があまりいなくても統合型のウイルス対策ソフトを導入しやすくなっています。というわけで、中小企業でも統合型のセキュリティ対策ソフトがかなり普及してきたのではないかと思います。でも、この分野はもう製品の入れ替えであり、伸びて行く分野ではないでしょう。

Webアクセス管理に関しては日本でもかなりの割合で導入が進んでいると思います。日本でも成長している分野かは分かりませんが、成長しているとしたらどのあたりが成長しているのでしょうか?

少し前から言われていることですが、情報セキュリティに関しては、プロダクト中心の商売というのはもう終わってしまったのではないかと思います。売る側にもコンサルティング能力が必要ですね。でも、買う側、使う側にも本当に必要なものは何かを自ら判断することが必要であるとも思います。なかなか大変ですが、頑張りましょう!

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