「警察に協力的すぎたのが問題だった」Winny裁判の結審で金子氏がコメント INTERNET Watch 2006年9月5日
いや、そうでもないですね。未だにWinnyによる情報漏えい事件は発生しています。このブログでも最近取り上げたばかりでした。
原子力プラントの情報がWinnyネットワークに漏えい 2006年8月24日
しかし、Winnyユーザは減ってきているようです。以下はITproからの引用です。
ネットエージェントは同社が調査した8月のWinnyのノード数(Winnyが稼働しているマシンの数,ユーザー数にほぼ等しいと考えられる)を発表した。調査によれば,8月は夏期休暇を含む時期であるにもかかわらず,2006年4月に調査したノード数に比べ約1割少なく,減少傾向が見られるという。なるほど、確かに減っていますね。しかし、この記事の続きには以下のようにも書いてあります。
同社が調査した8月1日から8月31日にかけてのWinnyのノード数は平日39万から41万,週末43万から44万。同社が2006年4月10日から4月23日に行った調査では平日は44万から49万,週末は50万から53万ノードだった。
また4月に比べ減少したとはいえ,8月の初頭から終わりにかけては,わずかに増加傾向も見られる。そのためネットエージェントは「減少は一時的なものである可能性もある。また絶対数は依然として膨大」(杉浦氏)としており,今後も監視を継続する方針である。「YouTubeに流れた?」---Winny稼働マシンの数が減少傾向 ITpro 2006年9月4日
喉元過ぎれば熱さ忘れるというやつでしょうか。私個人の意見としては、Winnyには脆弱性が既に見つかっており、さらには開発者が開発に携わりバージョンアップを行うといったことが出来ないわけですから、利用は今すぐにやめるべきであると思います。しかしまあ、自宅で趣味で利用する分には自己責任というやつでしょうかね。
そんな今後どうなるか良く分からないWinnyですが、総務省が(私個人的に)驚くべき発表をしました。なんと2007年度予算の概算要求の中にWinny対策の予算があるというのです。以下はINTERNET Watchからの引用です。
u-Japan分野では、「情報漏洩対策技術の研究開発」として16億円を新規に計上。この項目については、Winnyなどのファイル共有ソフ トを通じた情報漏洩などが社会問題となっていることから、情報の適切な管理技術、漏洩情報の流通停止の容易化を図る技術など、情報漏洩の被害を最小化する 技術を開発するとしている。Winnyなどによる情報漏洩対策技術の開発に16億円、総務省の概算要求 INTERNET Watch 2006年8月30日
この「情報漏洩対策技術の研究開発」というものの内容については、総務省が公表している「平成19年度総務省所管 予算概算要求の概要」に記載されています。総務省の生の声で何の予算かを見ておいたほうが良いと思いますので、公表されている資料には「情報漏洩対策技術の研究開発」について何と説明されているかを以下に記載します。
ファイル共有ソフトを通じた情報漏えい等、情報の流出が社会問題となっていることにかんがみ、情報の適切な管理技術、漏えい情報の流通停止の容易化を図る技術など、情報漏えいの被害を最小化する技術を開発・・・なるほど、これはWinnyなどのP2Pソフトからの情報漏えい対策ですね。16億、高いのか安いのか良く分かりません。ちなみに、「ボット対策には13億円欲しいよ!」となっています。ボットよりもWinnyのほうが危険ということでしょうか。
うーん、そんなもんなのかなぁ。
<参考>
総務省がWinnyによる情報漏洩対策技術の開発に16億円予算請求 ほぼ日刊セキュリティニュース 2006年9月3日
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