月曜日, 11月 20, 2006

高速電力線通信(PLC)のセキュリティ

松下電器産業が2006年11月13日に電力線通信(PLC;power line communication)向けのアダプター を発表しました。
【速報】話題の電力線通信アダプターの実力を検証! IT Pro 2006年11月16日

PLCとは、家庭などで電気を送っている電気配線に信号を乗せて送る技術です(詳しくはこちら)。この技術を利用すれば家庭内にLANケーブル等を設置しなくても、既に家庭にある電力線を利用して有線のLANを構築することが出来るわけです。パソコンなどの多くの家電製品は電気を使いますから、だいたいコンセントのそばに置きます。コンセントに専用アダプターを挿せば通信を行うことが出来るようになるPLCは、様々な家電製品がネットワークに接続されていく近未来は欠かせない技術となるかもしれません。

ところで、このPLCのニュースを読んでいて気になったのですが、PLCのセキュリティ対策というのはどうなっているのでしょうか?「PLC セキュリティ」でググってみたものの何も発見できませんでした。

PLCは有線を利用していますから、無線LANと比べてセキュリティ上の問題は少ないような気もします。しかし、電力線というのは本来電力を運ぶためのものであって、情報を運ぶということを意識して設置されているわけではありません。したがって、思わぬところから外部に信号が出てしまう、もしくは外部からアクセスされるという事態もありえなくはないと思うのですがいかがでしょうか。

さすがに、PLC用のアダプタを部屋に設置したらアパートの隣の部屋のパソコンと通信が出来るようになったということは起こらないとは思いませんが、最近の家庭用無線LAN製品は比較的簡単にセキュリティ設定を行うことが出来るようになっていますから、どちらがセキュアかというのはなかなか比べることは出来ないかもしれません。

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