インターネットセキュリティバリア X4 アンチスパムエディションは、パーソナルファイアウォールソフト「ネットバリア X4」、アンチウイルスソフト「ウイルスバリア X4」、アンチスパムソフト「パーソナルアンチスパム X4」が1パッケージになった製品。専用のアップデートソフト「NetUpdate X4」も付属する。アクト・ツー、Mac OS X用のセキュリティ総合パッケージを発売 INTERNET Watch 2006年9月1日
ネットバリア X4は、ネットワークを監視し、情報漏洩やハッキング、トロイの木馬等の悪意あるプログラムの侵入を防ぐためのソフト。あらかじめ用意されたプリセットからPCの使用用途を選択するだけで監視・保護できる点が特徴という。
ウイルスバリア X4は、軽快な動作が特徴のウイルス対策ソフト。既知のMacウイルス、WordやExcelのマクロウイルスのほか、Windowsウイルスにも対応する。CDやDVD、USBフラッシュメモリなどポータブルストレージの感染ファイルにも対処できる。
パーソナルアンチスパム X4は、高度な学習機能とフィルタリングが特徴のスパムメール対策ソフト。受信を許可されているアドレスのリスト、本文の内容や構成、本文内のURLなど、さまざまな方向から分析し、スパムメールを判断するという。
なお、各ソフトとも使用開始して12ヶ月間は、無償で最新の定義ファイルをアップデートできる。以降の定義ファイル更新には、別途年間更新料が必要となる。年間更新の取り扱いや更新料金については2006年の秋口頃に告知される予定だ。
この製品のお値段は、パッケージ版が12,800円で、ダウンロード版が11,500円となかなかお高くなっています。そしてさらに、各ソフトとも使用開始して12ヶ月間以後は別途年間更新料がかかります。ウイルス対策機能だけなので一概に比べることは出来ませんが、ソースネクストが3970円で、そして年間更新料0円で「ウイルスセキュリティZERO」という製品を販売していることを考えると、値段が高い気がします。
もちろん「ウイルスセキュリティZERO」はWindows OS用の製品であり、「インターネットセキュリティバリア X4 アンチスパムエディション」はMac OS用の製品です。Windows OSと比べて圧倒的に市場の小さなMac OS向けの製品なので価格が高くなってしまうというのも分かります。むしろ、Windows OS向けのウイルス対策製品に関しては、今後マイクロソフト自体が販売を開始するので競争が非常に厳しくなっていくと思われます。そんな中で、ライバルの少ないMac OS向け製品を出すのは良い選択なのかもしれません。
しかし、繰り返しになりますがMac OSの市場はそれほど大きくありません。それに、Mac OSにはセキュリティ対策が必要ないのではと考えているユーザも多いのではないでしょうか。もちろん、Windowsほどではないにせよ、Mac OSを標的としたウイルスもありますし、最近は標的のOSを問わないマルチプラットホーム型ウイルスというのもいますから、ウイルス対策を行うに越したことはありません。ただ、そういったことを理解し、さらにお金を出してくれるユーザがどれだけいるかということです。
売れるとしたら、Mac OSを利用している企業や、仕事でMac OSを利用しているユーザになるのではないでしょうか。
<参考>
「インターネットセキュリティバリア X4 アンチスパムエディション」 アクト・ツー
ソースネクスト、「ウイルスセキュリティ」の年間更新料を0円に」 INTERNET Watch 2006年5月29日
「ウイルスセキュリティZERO」 ソースネクスト
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