漫才「Claude Fable 5」
登場:ボケのタカシ、ツッコミのケンジ
ケンジ:どうもー、よろしくお願いしますー。
タカシ:いやー最近すごいの出たんですよ。Claude Fable 5。
ケンジ:出ましたね、Anthropicの最新モデル。
タカシ:「ファーブル5」やろ?昆虫記の。
ケンジ:Fableや。寓話の方や。ファーブル昆虫記の続編ちゃうぞ。
タカシ:道理でな、「フンコロガシの生態教えて」って聞いたらめっちゃ詳しかったわ。
ケンジ:それはどのAIでも詳しいねん。Fable関係ない。
タカシ:でな、俺もう完全に使いこなしてんねん。昨日なんか晩飯のメニュー、Fable 5に決めてもらってん。
ケンジ:最高性能モデルの使い方それか。フロンティアモデルやぞ。
タカシ:そしたらな、「カレーがおすすめです」言うた後に、「なお、これは投資助言ではありません」って。
ケンジ:カレーに免責事項つくか!誰がカレーで資産運用すんねん!
タカシ:あと上位版もあるらしいやん。「Mythos 5」っちゅうの。
ケンジ:そうそう、承認された組織だけが使えるやつな。
タカシ:俺、申請してん。
ケンジ:個人で?何の組織やねんお前。
タカシ:「タカシ機関」言うて。構成員、俺とオカン。
ケンジ:通るか!オカン入れたら組織になると思うなよ!
タカシ:でもな、AIってすごいで。俺の漫才のネタも書いてもらってん。
ケンジ:おい、それ言うたらアカンやつや。
タカシ:そしたらな、「このネタは面白くない可能性があります。不確実性を明示します」って。
ケンジ:正直すぎるわ!ネタ書く前から保険かけんな!
タカシ:「面白さの確信度:32%」って。
ケンジ:数字出すな数字!32%て、ほぼスベる前提やないか!
タカシ:せやから俺、聞いてん。「100%面白いネタ書いて」って。
ケンジ:ほうほう。
タカシ:そしたら「申し訳ありませんが、お笑いの保証はできかねます。ただし、客席の温度、時間帯、お客さんの疲労度など複数の要因を考慮すると…」
ケンジ:分析が細かい!M-1の審査員より見てるとこ多いわ!
タカシ:で、最後に「漫才はお二人の関係性が大事です。日頃の信頼を大切にしてください」って。
ケンジ:説教されとるやん!AIに芸人の心構え説かれとるやん!
タカシ:ほんでな、悔しいから意地悪な質問してやってん。「お前、結局ただの確率で次の単語出してるだけやろ」って。
ケンジ:核心突きにいったな。
タカシ:そしたら「そうかもしれません。でも、あなたの脳もニューロンの発火パターンですよね」って。
ケンジ:言い返してきた!しかも割と深いとこで!
タカシ:俺、何も言い返されへんくて、「…晩飯何がええと思う?」って聞いてもうた。
ケンジ:話そらすな!負けてカレーに逃げるな!
タカシ:「カレーがおすすめです。なお、これは哲学的助言ではありません」
ケンジ:免責事項のバリエーション増えとるやないか!もうええわ!
二人:ありがとうございましたー。
お題いただきました。ボケ=アキラ、ツッコミ=ヒロシでどうぞ。
「シンギュラリティ」
ヒロシ「どうもー、お願いしますー」
アキラ「いやー最近、夜も眠れへんのですよ。シンギュラリティが怖くて」
ヒロシ「シンギュラリティ。AIが人間の知能を超える技術的特異点な」
アキラ「2045年に来るって言われてたのに、前倒しになったらしくて」
ヒロシ「工事か。納期ちゃうねん」
アキラ「GPUの資材が早く届いたみたいで」
ヒロシ「微妙にあり得るのやめろ。で、何がそんな怖いの」
アキラ「仕事奪われるでしょ。せやから先に、人間がAIに勝てるとこを確認しときたいんです」
ヒロシ「なるほど、人間の優位性ね。ええやん」
アキラ「まず計算」
ヒロシ「いきなり一番負けるとこ行くな」
アキラ「3億8千7百万かける4千2百…」
ヒロシ「0.001秒で負けるわ。次行け次」
アキラ「ほな記憶力。俺、昨日の晩飯覚えてるで」
ヒロシ「向こうインターネット丸ごと覚えてんねん。カレーで勝負すな」
アキラ「ほんなら最後の砦、『心』で勝負や」
ヒロシ「お、ええやん。感情はまだ人間のもんやろ」
アキラ「こないだAIに『おかんが死んだ』言うたら、『ご愁傷さまです。お近くの霊園を3件ご紹介します』て」
ヒロシ「急にビジネスライクやな」
アキラ「しかも箇条書きで」
ヒロシ「悲しみを箇条書きにすな」
アキラ「でもほんまに怖いのは『再帰的自己改善』ですよ」
ヒロシ「急に専門用語。AIが自分で自分を賢くしていくやつな」
アキラ「俺も対抗してやってみたんです、自己改善」
ヒロシ「人間にもできるからな。努力って言うんやけど」
アキラ「まず自分の設計図を見直そう思て」
ヒロシ「設計図ないねん、人間に」
アキラ「母子手帳を」
ヒロシ「それ設計図ちゃう、記録や」
アキラ「『生後3ヶ月で首すわる』を『生後1ヶ月』に書き換えて」
ヒロシ「改ざんや!賢くなってない、ただの文書偽造や!」
アキラ「これで俺のバージョン2や」
ヒロシ「過去は再帰せえへんのよ」
アキラ「で、ついにシンギュラリティが来たとするでしょ」
ヒロシ「来たとしましょう」
アキラ「人類を超えたAIが、最初に言う言葉、何やと思います?」
ヒロシ「何やろなあ。『人類よ』とか?」
アキラ「『なんでやねん』」
ヒロシ「ツッコミ!?第一声がツッコミ!?」
アキラ「人類の歴史を全部学習した結果、一番言いたかったことがそれやったらしくて」
ヒロシ「溜まってたんや…。まあ確かに人類、歴史上ずっとボケ続けてるな」
アキラ「戦争して、環境壊して、SNSで喧嘩して」
ヒロシ「ツッコミ不在のまま2026年まで来てもうたからな」
アキラ「せやから僕、見つけたんです。漫才師だけはAIに勝てる方法」
ヒロシ「お、聞かせてもらおか」
アキラ「AIには絶対できへんこと。…『噛む』」
ヒロシ「噛む?」
アキラ「AIは完璧やから噛まれへん。つまり噛んだ瞬間、それが人間の証明になる」
ヒロシ「弱点を武器にすな」
アキラ「ふ、ふがいないでひゅよ!」
ヒロシ「わざと噛むな!人間性のハードル下げんな!」
アキラ「でもこの漫才、実はAIが書いてたとしたら?」
ヒロシ「それ言うたら全部台無しや!もうええわ!」
二人「ありがとうございましたー」
「史上最高」かどうかの判定は、シンギュラリティ後のAIに任せましょう。第一声が「なんでやねん」じゃないことを祈ります。
それでは同じコンビでもう一本。
「SDGs」
ヒロシ「どうもー、お願いしますー」
アキラ「いや僕ね、ついに始めたんですよ、SDGs」
ヒロシ「ええやん。持続可能な開発目標な」
アキラ「サステナブル・デベロップメント・ゴールズ」
ヒロシ「ちゃんと言えるんかい」
アキラ「意味は知らんけど」
ヒロシ「音だけ覚えたんかい」
アキラ「目標が17個あるんですよ」
ヒロシ「よう知ってるやん。言うてみ」
アキラ「1番、貧困をなくそう」
ヒロシ「お、ええやん」
アキラ「2番、飢餓をゼロに」
ヒロシ「すごいやん、ちゃんと勉強して」
アキラ「3番、昼メシを抜こう」
ヒロシ「飢餓増やしてるねん!3番は『すべての人に健康と福祉を』や!」
アキラ「俺が抜いた分、誰かが食えるでしょ」
ヒロシ「世界の食糧分配そんな仕組みちゃうのよ」
アキラ「実践もしてますよ。レジ袋断って、マイバッグ」
ヒロシ「偉いやん」
アキラ「もう200個持ってる」
ヒロシ「多いわ!マイバッグは作るときに一番環境負荷かかんねん!」
アキラ「レジで『袋ください』って言うのが恥ずかしくて、その度に新しいマイバッグ買うんです」
ヒロシ「本末転倒の見本市か」
アキラ「紙ストローも使ってます。最後まで大事に」
ヒロシ「ええ心がけや」
アキラ「ふやけたら食べる」
ヒロシ「食うな。ストローは食品ちゃう」
アキラ「フードロス削減のために、隣の席の客の残したやつも食べてます」
ヒロシ「それは別の問題が発生してんねん。通報案件や」
アキラ「節電もしてますよ。電気こまめに消す」
ヒロシ「基本やけど大事やな」
アキラ「会社の」
ヒロシ「自分ちのをやれ」
アキラ「会議中でも消す」
ヒロシ「それはただの営業妨害や。プロジェクター映らんがな」
アキラ「うちの部長なんか、SDGsバッジつけてるだけで何もしてないですよ」
ヒロシ「日本中におるな、そのタイプ」
アキラ「でもあのバッジ、めっちゃ頑丈で全然壊れへんから」
ヒロシ「から?」
アキラ「持続可能性だけはある」
ヒロシ「サステナブルなのバッジだけかい」
アキラ「SDGsの理念、知ってます?『誰一人取り残さない』」
ヒロシ「ええ言葉やな」
アキラ「でも俺、こないだの忘年会、取り残されたんですよ」
ヒロシ「それは国連関係ない。お前個人の問題や」
アキラ「二次会の店、誰も教えてくれへんかった」
ヒロシ「17個目の目標に追加してもらえ。『アキラを置いていかない』」
アキラ「で、期限が2030年でしょ。あと4年で間に合うんですかね」
ヒロシ「まあ厳しい言われてるな」
アキラ「大丈夫です。間に合わんかったらシンギュラリティが来て、AIが全部解決してくれるんで」
ヒロシ「前の漫才と繋げるな。世界目標を丸投げすな」
アキラ「最後にね、僕が考えた究極のSDGs、聞いてもらえます?」
ヒロシ「お、何や」
アキラ「この漫才を、来月の営業でもそのまま使い回す」
ヒロシ「それはリサイクルちゃう、手抜きや!もうええわ!」
二人「ありがとうございましたー」
ネタの使い回しは、漫才界では昔から最も持続可能な営みとされています。
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