スパム(迷惑)メールの防止に業界が必死となる中、スパム防止技術を開発するブルー・セキュリティがスパマーによって事業停止に追い込まれた。スパムメールの問題というのは、国境を超えたインターネット全体の問題です。各企業、個人はスパムメールを受信しないようにする、受信してもスパムメールを識別することができるようにするといった対策を行うことができます。しかし、根本的な解決というのは国と国といったもっと大きな枠組みで取り組まなければならないのでしょうね。
ワシントン・ポストによると、同社は当初、自社の顧客に対するジャンク・メールの送信を止めるようスパ マーに要請したが聞き入れられなかったため、スパム停止の要請メッセージを52万2000件の全顧客からスパマーに一斉送信。相手方のトラフィックを混乱 させることでスパム送信を防止しようとした。
これに対し、ロシアのスパマーは06年5月に反撃を開始し、膨大な数のコンピュータをハイジャックしてブルー・セキュリティに大量のメールを送信した。その結果、同社の顧客がサイトなどにアクセスできなくなった。
さらにスパマーは、ブルー・セキュリティが業務を停止しなければ、同社の顧客にウイルスを配信するという脅迫メッセージを送ってきた。これを受けて、同社はやむなくサイトを閉鎖することとなった。
同社のエラン・レシェフ社長は「本格的なサイバー戦争を避ける方法はこれしかなかった」と語っている。
<参考>
ブルーセキュリティ閉鎖~スパマーの攻撃に屈服 U.S. Frontline News 5月19日
0 件のコメント:
コメントを投稿