木曜日, 5月 04, 2006

操作ログ採取ツールとは(1)

あなたはセキュリティ製品と聞いて、どのようなものを想像しますか?セキュリティ製品と呼ばれるものにはウイルス対策ソフトや、Firewall、IDS、UTMなどのネットワークセキュリティ製品、それからデータの暗号化を行う製品など色々とあります。そんな様々な種類のあるセキュリティ製品たちの中で今回話題にしたいのは、クライアントの操作ログを採取するツールです。

セキュリティ対策の必要性が大きく報道されている現在、ウイルス対策ソフトに関しては多くの企業で導入済みでしょう。しかし、情報漏えい対策はどのように行われているでしょうか?情報漏えいの原因のほとんどが内部にあるという事実がある以上、個人情報などの重要情報を扱う企業が何の対策も講じないのは問題であるということができるのではないでしょうか。

情報漏えい対策といっても様々な方法があり、また様々な製品が販売されています。(もちろん、新規にセキュリティ製品を導入しなくてもセキュリティ強度を高めることはできます。)たとえば、パソコン内のファイル、フォルダを暗号化するものや、パソコンのHDを丸ごと暗号化するものもありますし、社内のパソコンをシンクライアントにしてしまうというのも有効な手段です。また、パソコン内の個人情報を探し出すツールというものも複数販売されています。

さて、こういった情報漏えい対策製品の1つとして、クライアントの操作ログ採取ツールといったものがあります。具体的にいくつかの製品を挙げますと、Lan Scope Cat5CWATInfo TraceeX CLT、さらに大手が出しているものとして日立の秘文、富士通のSystemwalker Desktop Keeperというのもあります。もちろん、これ以外にも様々な製品が出ています。また、今回挙げた製品も含めていえることですが、これらの製品にはログ採取に特化したもの(Info Trace、eX CLT、Systemwalker Desktop Keeperなど)と、機能の1つとして操作ログ採取を行うことができるもの(Lan Scope、CWAT、秘文など)の2種類に分類することができます。(ログ採取に特化した製品でも、同じシリーズの製品と組み合わせて色々できる仕組みになっていたりします。)ちなみに、今一番利用されているのはLan Scopeだったと思います。

さて、ここからクライアントの操作ログ採取製品の導入の目的、そしてその効果の話に入りたいのですが、本文が長くなりすぎましたので、次回へ続くということにしたいと思います。すいません。前置きが長すぎましたね。

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