火曜日, 9月 04, 2018

コンピュータの集約と分散

日経電子版にこんな記事が出ていました。

クラウドから「エッジ」に動くITの巨人  日経電子版 2018/9/3
あらゆるモノがネットにつながるIoT時代の到来は「超ビッグデータ社会」の到来とも言い換えられる。我々の生活は膨大なデータのやり取りと切り離せなくなるのだ。超データ社会で注目を集めるのが「エッジコンピューティング」の技術だ。膨大なデータをいちいちクラウドに集約していたのでは到底追いつない。世界のテックジャイアントたちは、そんな現実の到来に備え、「エッジ」に熱視線を送っている。
少し前からフォグコンピューティングとか、それでなくともIoTとかよく聞くようになりましたからね。AIと同じく(笑)今更感はあるものの、業界紙ではないところで取り上げられると一般化してきたんだなと感じます。

コンピュータは集約と分散の歴史をくらい返そうとしています。ホスト→C/S(クラサバ)→WEBシステム化、そしてクラウド化→、という感じです。全てががらっと変わるわけではありませんが、トレンドとして変わっています。

もともとホストは電算機自体が高価なので、1箇所に集中して処理をしていました。それがクラサバになったのは、クライアントとして安価に処理能力が高いものを用意できるようになったからです。ホストからクラサバへの移行は、処理能力の分散がポイントだと考えています。この次のWEBシステム化は分散しなくても処理能力が高いサーバ用意できる、更にサーバサイドの分散処理で集約環境でスケールできるようになったこと、そしてネットワークの高速化があると考えています。このWEBシステム化の権化みたいなものがAWSですよね。Amazon Web Servicesというくらいですし。

で、今度はなんでEdge側に寄ってきているかというと、リアルタイム処理が現場で必要だからです。自動運転車や工場の機器、ロボットなどをITで高度化する場合、処理をクラウド環境に任せていると遅いというわけです。このように、今度分散の流れが出てきているのはネットワーク遅延の問題なわけですよね。

集約と分散を繰り返すコンピュータですが、そのトレンドが生まれる理由は毎回少しずつ違うのです。今は再度分散の流れですが、私自身、次に集約するときはなんとなく量子コンピュータが圧倒的な処理能力をつけた時かな、と考えていました。しかし、よく考えると実際はネットワーク通信技術に革新があったときな気がします。

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